2009年11月26日
ゴールデン・マハシール(Golden Mahseer)
ゴールデン・マハシール/ゴールデン・マシール/英名:Golden Mahseer(Tor putitora)

インド・ネパールなどヒマラヤ山麓の400~1000m程度の渓流に棲む神魚と呼ばれる巨大魚である。
この魚に限らずTor属の魚の数種は口の形状からもわかるように比較的強い魚食性を示し非常に大型化する。
275cmなどという信じがたい記録があるが現在でも1m30cm程度ならばたくさん生息している。
コイ科の魚というとどちらかというと大河の下流域でのんびり餌を漁っているイメージが強いが、
トラウトが生息していない東南アジアから南アジアの渓流域ではTor属の魚がその地位を占めていて泳ぎは機敏で性質も神経質だ。
その巨大さと渓流というロケーションのギャップからかヨーロッパではフライフィッシングのターゲットとして古くから知られていた。
時期によっては水生昆虫のハッチにライズを繰り返す一面もある(トラウト同様餌を選択している余裕がないのであろう)。
華麗な跳躍こそないがヒットすれば急流を一気に100m近く突っ走り非常にタフなファイターである。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし

インド・ネパールなどヒマラヤ山麓の400~1000m程度の渓流に棲む神魚と呼ばれる巨大魚である。
この魚に限らずTor属の魚の数種は口の形状からもわかるように比較的強い魚食性を示し非常に大型化する。
275cmなどという信じがたい記録があるが現在でも1m30cm程度ならばたくさん生息している。
コイ科の魚というとどちらかというと大河の下流域でのんびり餌を漁っているイメージが強いが、
トラウトが生息していない東南アジアから南アジアの渓流域ではTor属の魚がその地位を占めていて泳ぎは機敏で性質も神経質だ。
その巨大さと渓流というロケーションのギャップからかヨーロッパではフライフィッシングのターゲットとして古くから知られていた。
時期によっては水生昆虫のハッチにライズを繰り返す一面もある(トラウト同様餌を選択している余裕がないのであろう)。
華麗な跳躍こそないがヒットすれば急流を一気に100m近く突っ走り非常にタフなファイターである。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月25日
ハス(ケタバス)
ハス(Opsariichthys uncirostris )

撮影:ウスベキスタン・タシュケント
への字口からも推測できるように日本のコイ科の魚としては珍しく完全魚食性魚類である。
現在では移植によって各地に広がってしまっているが、
本来の日本では琵琶湖淀川水系と三方五湖のみに生息していた大陸系遺存種である。
近縁種はアムール水系以南の東アジア、朝鮮半島、台湾に分布している。
待ち伏せ型の多い日本の魚食性魚類のなかでは珍しく表層で小魚を追い回す高速遊泳魚である。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし

撮影:ウスベキスタン・タシュケント
への字口からも推測できるように日本のコイ科の魚としては珍しく完全魚食性魚類である。
現在では移植によって各地に広がってしまっているが、
本来の日本では琵琶湖淀川水系と三方五湖のみに生息していた大陸系遺存種である。
近縁種はアムール水系以南の東アジア、朝鮮半島、台湾に分布している。
待ち伏せ型の多い日本の魚食性魚類のなかでは珍しく表層で小魚を追い回す高速遊泳魚である。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月24日
ホンモロコ
ホンモロコ(Gnathopogon caerulescens)


撮影:琵琶湖博物館
琵琶湖の固有種である。
同属のタモロコに比べると細長い。
環境省レッドリスト:絶滅危惧IA類(CR)
IUCNレッドリスト:記載なし


撮影:琵琶湖博物館
琵琶湖の固有種である。
同属のタモロコに比べると細長い。
環境省レッドリスト:絶滅危惧IA類(CR)
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月20日
ビワマス
ビワマス(Oncorhynchus masou rhodurus)



撮影:琵琶湖博物館
琵琶湖に生息するサケ科の固有亜種である。
ヤマメの亜種であるが同じ亜種であるアマゴにより近縁である。
長い間アマゴが琵琶湖に降ったものとされていたが、
吻が丸いことや目が大きいこと側線上横列鱗数21~27とやや少ない事などいくつかの相違がある。
春に遡上するサクラマスやサツキマスと違い遡上時期は秋である。
幼魚は特に見分けがつきにくいが朱点が橙色で淡く、20cm程度で消失する。
環境省レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
IUCNレッドリスト:記載なし



撮影:琵琶湖博物館
琵琶湖に生息するサケ科の固有亜種である。
ヤマメの亜種であるが同じ亜種であるアマゴにより近縁である。
長い間アマゴが琵琶湖に降ったものとされていたが、
吻が丸いことや目が大きいこと側線上横列鱗数21~27とやや少ない事などいくつかの相違がある。
春に遡上するサクラマスやサツキマスと違い遡上時期は秋である。
幼魚は特に見分けがつきにくいが朱点が橙色で淡く、20cm程度で消失する。
環境省レッドリスト:準絶滅危惧(NT)
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月17日
琵琶湖産野生型コイ
琵琶湖産野生型コイ(Cyprinus carpio)


体高の低い野生型の特徴を示す鯉(撮影:琵琶湖博物館)。
もっとも身近な淡水魚と思われる鯉でもまだまだ謎が多い魚だ。
そもそも人に飼育され放流された歴史が長い史前帰化動物のため本来の分布域がいまいちはっきりしていない。
その起源は中央アジアとも東アジアとも言われ、学名も地中海のキプロス島産であることを示すCyprinusと命名されている。
一時期は日本のコイ全てが外来魚であるとまで言われたほどだ(もっとも琵琶湖からはコイの化石がでてきている)。
ところがここ最近、DNA解析により琵琶湖産の野生型のコイが種レベルに分化していることが判明した。
この在来の系統を保護するためレッドリストにも掲載された。
ユーラシア大陸起源の飼育方のコイ(ヤマトゴイ)との分岐点は200万年前にもさかのぼるという話だ。
環境省レッドリスト:絶滅の恐れのある地域個体群(LP)
IUCNレッドリスト:記載なし


体高の低い野生型の特徴を示す鯉(撮影:琵琶湖博物館)。
もっとも身近な淡水魚と思われる鯉でもまだまだ謎が多い魚だ。
そもそも人に飼育され放流された歴史が長い史前帰化動物のため本来の分布域がいまいちはっきりしていない。
その起源は中央アジアとも東アジアとも言われ、学名も地中海のキプロス島産であることを示すCyprinusと命名されている。
一時期は日本のコイ全てが外来魚であるとまで言われたほどだ(もっとも琵琶湖からはコイの化石がでてきている)。
ところがここ最近、DNA解析により琵琶湖産の野生型のコイが種レベルに分化していることが判明した。
この在来の系統を保護するためレッドリストにも掲載された。
ユーラシア大陸起源の飼育方のコイ(ヤマトゴイ)との分岐点は200万年前にもさかのぼるという話だ。
環境省レッドリスト:絶滅の恐れのある地域個体群(LP)
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月12日
詳細不明のトラウト
魚種不明のトラウト

モンゴルのオノン川(アムール河水系)で採集したトラウトの幼魚。
一見するとグレイリングの幼魚のように見えたがオノン川には生息しておらず(下流のアムール河には生息している)、
おそらくはレノックもしくはアムールトラウトなどのBrachymystax属だと思われる。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし

モンゴルのオノン川(アムール河水系)で採集したトラウトの幼魚。
一見するとグレイリングの幼魚のように見えたがオノン川には生息しておらず(下流のアムール河には生息している)、
おそらくはレノックもしくはアムールトラウトなどのBrachymystax属だと思われる。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月11日
ブルーギル
ブルーギル(Lepomis macrochirus)

ブラックバスと並び「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で指定される代表的な特定外来生物である。
琵琶湖や淀川ではかなり多くの場所で在来魚に置き換わってしまっている。
タナゴが多産した淀川八雲ワンドで釣れたブルーギル。
淀川のワンド群もほとんどこの魚に替わりつつある。
ブラックバスと並び「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」で指定される代表的な特定外来生物である。
琵琶湖や淀川ではかなり多くの場所で在来魚に置き換わってしまっている。
タナゴが多産した淀川八雲ワンドで釣れたブルーギル。
淀川のワンド群もほとんどこの魚に替わりつつある。
2009年11月09日
オイカワ
オイカワ(Zacco platypus)

Zacco(雑魚)という属名が示すように代表的な日本淡水魚である。
比較的汚染にも強く、清流域から平野の河口近くまで小川から大河川まで生息している。
本来の分布は関東以西であるがアユの放流に混ざり日本全国に分布している。
ダムの建設によって河川の勾配がなくなってしまったところでは渓流域にも進出している。
減少しつつある日本在来淡水魚の中では逆に近年増えている種であるかもしれない。
釣り方も浮き釣りや流し毛鉤、オランダ仕掛けなど日本的なものからフライフィッシングなど西洋的なものまで様々である。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし
Zacco(雑魚)という属名が示すように代表的な日本淡水魚である。
比較的汚染にも強く、清流域から平野の河口近くまで小川から大河川まで生息している。
本来の分布は関東以西であるがアユの放流に混ざり日本全国に分布している。
ダムの建設によって河川の勾配がなくなってしまったところでは渓流域にも進出している。
減少しつつある日本在来淡水魚の中では逆に近年増えている種であるかもしれない。
釣り方も浮き釣りや流し毛鉤、オランダ仕掛けなど日本的なものからフライフィッシングなど西洋的なものまで様々である。
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし
2009年11月06日
ギンブナ
ギンブナ(Carassius langsdorfii)

もっとも一般的な淡水魚の1つであるマブナ(真鮒)と呼ばれる魚である。
雄がおらず雌性発生をすることが知られている。つまり全てクローンである。
フナと呼ばれる魚には数種類が生息しているが、
キンブナとの簡単な見分け方は背びれの背鰭分岐軟条は15~18である(キンブナは11~14)。

ブラックバス人気などに圧されて釣り入門魚としての地位は危うくなってしまったが、
あまり釣り場情報もなく自分で地図をみて生息している水路などを探して釣るのも非常に面白い。
生息地:日本各地
体長:~30cm
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし
もっとも一般的な淡水魚の1つであるマブナ(真鮒)と呼ばれる魚である。
雄がおらず雌性発生をすることが知られている。つまり全てクローンである。
フナと呼ばれる魚には数種類が生息しているが、
キンブナとの簡単な見分け方は背びれの背鰭分岐軟条は15~18である(キンブナは11~14)。
ブラックバス人気などに圧されて釣り入門魚としての地位は危うくなってしまったが、
あまり釣り場情報もなく自分で地図をみて生息している水路などを探して釣るのも非常に面白い。
生息地:日本各地
体長:~30cm
環境省レッドリスト:記載なし
IUCNレッドリスト:記載なし