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2009年06月06日

アメマス

アメマス(Salvelinus leucomaenis leucomaenis)

アメマス

道東のアメマス

そもそも同種とされるイワナ(Salvelinus leucomaenis)を亜種に分類しようとするため話がややこしくなっているという気がしないでもないが、イワナをアメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナに大きく分けた場合に北海道を中心に最大勢力を形成しているのがアメマス(Salvelinus leucomaenis leucomaenis)だ。
北海道のアメマスは大きな白点をもち降海し大型化することが特徴である。
ただしヤマトイワナなど分水嶺を境に綺麗に分布域が分かれれば話も早いが新潟県や東北地方ではニッコウイワナとの勢力圏は重なっており、基本的に同種のイワナなのであってどこを境に突然ニッコウイワナとアメマスの勢力が入れ替わるわけではない。

生息地:新潟(新潟県信濃川水系五十嵐川が南限とされる)、東北、北海道、サハリン、千島、朝鮮半島東岸、ロシア沿海州
体長:~100cm

環境省レッドリスト:なし
IUCNレッドリスト:なし  

Posted by フリーライドアングラーズ at 11:15Comments(0)イワナ属(salvelinus)

2009年06月06日

レッドリストに掲載されるトラウト

レッドリストとは、絶滅のおそれのある野生生物(動植物)のリストで国際自然保護連合(IUCN)によって作成されたものと環境省によって作成された日本独自のものが存在する。

IUCNレッドリストのカテゴリー

Extinct (EX) - 絶滅
Extinct in the Wild (EW) - 野生絶滅
Threatened - 危惧
Critically Endangered (CR) - 絶滅寸前
Endangered (EN) - 絶滅危機
Vulnerable (VU) - 危急
Near Threatened (NT) - 準絶滅危惧
Least Concern (LC) - 軽度懸念
Data Deficient (DD) - データ不足


環境省レッドリストのカテゴリー

絶滅(Extinct, EX) - 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅(Extinct in the Wild, EW) - 飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧(Threatened)
絶滅危惧I類(CR+EN) - 絶滅の危機に瀕している種
絶滅危惧IA類(Critically Endangered, CR) - ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧IB類(Endangered, EN) - IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧II類(Vulnerable, VU) - 絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧(Near Threatened, NT) - 存続基盤が脆弱な種
情報不足(Data Deficient, DD) - 評価するだけの情報が不足している種
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)


釣りのターゲットとして人気のあるトラウトなどサケ科の淡水魚は日本だけでなく世界的にも減少している。
その多くが現在IUCNのレッドリストまたは環境省のレッドデータブックに掲載されている。
このままでは近い将来は放流のニジマスとブラウンだけになってしまう可能性も高い。


多数指定されている淡水魚の中のサケ科の一例
クニマス(Oncorhynchus nerka kawamurae )・・・・絶滅(EX)
キリクチ(Salvelinus leucomaenis japonicus※)・・・・IUCNのEndangered (EN)、絶滅のおそれのある地域個体群(LP) 
※IUCNと環境省で種と地域個体群の扱いが異なる
イトウ(Hucho perryi )・・・・絶滅危惧IB類(EN)
オショロコマ(Salvelinus malma malma)・・・・環境省レッドリスト:絶滅危惧II類(VU)  

Posted by フリーライドアングラーズ at 10:36Comments(0)レッドリストについて

2009年06月05日

魚の学名・・・魚とは何か?

(1)学名とは

学名とは生物につけられた世界共通の名称でありラテン語の属名+種名で表記されるが、
魚類とくに淡水魚の場合はイワナのように1種の魚でも様々な亜種や地域変異などが存在するため属名+種名+亜種名とすることが多い。
一般的な和名や英名と違いなじみの薄いものであるが魚というものをとらえる上では非常に有効である。


(2)魚とは

魚は脊椎動物門の中でも最大のグループでありながら水中で生活していることもあり、わかっていないことも非常に多い。
最も原始的な系統のグループでありながら現在でも繁栄しているグループであるためさらに分類を複雑にしている。
例えば図鑑や教科書で脊椎動物は下記のように分類されている。

(1)魚類
(2)両生類
(3)爬虫類
(4)哺乳類

魚類とは古くは硬骨魚類(硬骨魚綱)と軟骨魚類(軟骨魚綱)とを合わせたものと考えられていたが、
進化は1つの生物から同時に起こったわけでなく細かく枝分かれしながら徐々におこっている。
分類単位の上下カテゴリーが混同されており(上綱から亜綱)不自然であり魚類という単位は分類単位とされてはいない。


         ┏ 無顎口上綱 (A)
脊椎動物亜門┫       ┏ 軟骨魚綱 (B)
         ┗ 顎口上綱┫      
                 ┗ 条鰭綱 (C)
                 ┫     ┏ 肺魚亜綱 (D)
                 ┗ 肉鰭綱┫
                       ┗ 四肢動物━ (両生類,爬虫類,鳥類,哺乳類)

                      
(A)ヤツメウナギなど
(B)サメやエイなど
(C)スズキなど普通の魚
(D)ハイギョ

この(A)+(B)+(C)+(D)を魚類と呼んでいる

                           魚類とは
                             ↓ 
顎口上綱のうち硬骨魚綱+軟骨魚綱(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類を除いたもの)+ 無顎口上綱=魚類
 
※絶滅魚類の系統を除く    
※魚類の分類は諸説あるためそのうち1説を紹介しております。

ただし(C)以外の魚は現生している種類が非常に少なく釣りのターゲットになることは少なく条鰭綱≒魚類という認識でおおよそは通用します。
釣魚を知る上では全く余分な知識ですが魚というものを知るために紹介しました。  

Posted by フリーライドアングラーズ at 16:43Comments(0)学名について

2009年06月05日

ミヤベイワナ

ミヤベイワナ(Salvelinus malma miyabei)

ミヤベイワナ

ミヤベイワナ

北海道の然別湖にのみ生息するイワナ属の淡水魚で、オショロコマ(Salvelinus malma malma)の亜種とされている。  

Posted by フリーライドアングラーズ at 15:39Comments(0)イワナ属(salvelinus)

2009年06月05日

オショロコマ(Salvelinus malma)

オショロコマ(Salvelinus malma krascheninnikovi)

オショロコマ
オショロコマ

知床半島のオショロコマ

オショロコマ(Salvelinus malma krascheninnikovi)はアラスカなどに生息するドリーバーデン(同じくSalvelinus malma malma)と同種とされている原始的なイワナだ。
日本では北海道のみに生息し知床半島以外では生息数を減らしている。
イワナ(Salvelinus leucomaenis)に比べ口はやや下向きについており底の餌を好むといわれている。
イワナとの混生河川では上流にオショロコマ、下流にイワナが生息しているが、
知床では上流から下流までオショロコマが優先している。

生息地:北海道、サハリン、千島、中国東北地方、ロシア、アラスカ
体長:~40cm

環境省レッドリスト:絶滅危惧II類(VU)
IUCN:なし  

Posted by フリーライドアングラーズ at 12:57Comments(0)イワナ属(salvelinus)

2009年06月05日

ブルックトラウト

ブルックトラウト(Salvelinus fontinalis)

ブルックトラウト

パタゴニア・フエゴ島に移入されたブルックトラウト

ブルックトラウトはカナダ東部のネイティブイワナである。
日本にも日光の湯川など一部地域に放流されて定着している。
上高地では在来のイワナと交雑し雑種化してしまっているため現在は率先しての放流は行われない。
海外ではニュージーランドや南米などに移植されているがブラウンやレインボーに比べるとどこも積極的ではなかったようだ。
南米パタゴニア南端のフエゴ島はシーラン・ブラウンで有名だが南部の湖では巨大ブルックトラウトでも有名だ。

口の形状を見ていただくとわかるように獰猛な魚でありルアーでもフライでも猛烈にアタックしてくる。
その反面、小さなブルックストーンではシビアなライズを繰り返すこともある。  

Posted by フリーライドアングラーズ at 12:30Comments(0)イワナ属(salvelinus)

2009年06月05日

イワナ(Salvelinus leucomaenis)

イワナ(Salvelinus leucomaenis pluvius)

イワナ
イワナ

岐阜県庄川水系のネイティブ岩魚

日本の魚類でも諸説あるのがイワナの分類である。
北海道から関西までアメマス(エゾイワナ)、ニッコウイワナ、ゴギ、キリクチなど様々なイワナが生息しているが、
現時点では北海道のオショロコマ(Salvelinus malma)を除いてイワナ(Salvelinus leucomaenis)1種類であるとされている。
紀伊半島の在来イワナであるキリクチなどは地域的にも非常に重要なためIUCNのリストでは独立種名(Salvelinus japonicus)が与えられ特別な評価がされたりもたりもしている。
一時期幻の魚と言われていたが放流事業により比較的平地に近い河川でも見られるようになった。
2000~3000mの山々の連なる中部地方や東北地方の深山の源流では未だに40cm~60cmという巨大な完全ネイティブイワナが生息している。


生息地:中国地方(ゴギ)、紀伊半島(キリクチ)、本州中部(太平洋岸:ヤマトイワナ、日本海側:ニッコウイワナ)、
東北(ニッコウイワナ)、北海道(アメマス)、サハリン、千島、朝鮮半島東岸、ロシア
体長:~60cm

環境省レッドリスト:情報不足(DD)・・・ニッコウイワナ
IUCNレッドリスト:絶滅危機(EN)・・・キリクチ




  

Posted by フリーライドアングラーズ at 11:49Comments(2)イワナ属(salvelinus)

2009年06月05日

シートラウト(Salmo trutta trutta)

シートラウト(Salmo trutta trutta)

シートラウト/シーラン・ブラウン

ブラウントラウト(Salmo trutta)の降海型で陸封型(Salmo trutta fario)と区別して(Salmo trutta trutta)とされる。
ヨーロッパ北部が原産地だがパタゴニアのフエゴ島東部、リオ・グランデ周辺にはまとまった個体群が生息している。
遡上後すぐはサクラマスのように銀色に輝いているがしばらく時間がたつとブラウントラウト本来の体色に戻ってしまう。


生息地:ヨーロッパ各国
体長:~100cm

環境省レッドリスト:なし
IUCNレッドリスト:軽度懸念(LC)  

Posted by フリーライドアングラーズ at 10:53Comments(0)ブラウントラウト属(salmo)

2009年06月04日

ブラウントラウト(Salmo trutta)

ブラウントラウト(Salmo trutta)

ブラウントラウト

オーストラリア・タスマニア島産のブラウントラウト


ブラウントラウト

チリ・パタゴニア産のブラウントラウト

ブラウントラウトはヨーロッパ原産のマスといわれているが実際にはヨーロッパから東はキルギスのアムダリア川水系、南はアフリカ大陸のアトラス山脈にも生息している。
典型的なトラウトとしてフライフィッシングのターゲットとして人気があり、世界各地に移植されている。
ネイティブではないがニュージーランドやタスマニア。パタゴニアのブラウントラウトは放流され定着してから100年以上自然繁殖を繰り返しているため原産国以上のコンディションを誇っている。
  

Posted by フリーライドアングラーズ at 17:54Comments(0)ブラウントラウト属(salmo)